觀葉

空色紅色翡翠の色
その水晶が窓邊に欲しく
その洗練が花壇に欲しく
買ひ漁る
嘯き手にした金を握り締め、
買ふ、買ふ、買ふ
まるで命が惜しいやうだ
ああ
窓邊に飾る、命よ、
君は金で買へる命だらうか
せめて食すためと言つて、
それは必須の命だらうか
私の求めるものだらうか
君よ、
自由であれ
たとへ奴隸のやうではあつても、
ただ自由な君よ、
私が望まずとも自由な君よ、
薄汚れた飼主氣分など構はずに、
自由に咲く君よ、
君の なんと美しい事か……
その美しさのために
窓邊に繫ぐ私を
どうか赦しておくれ……
君は氣にする氣すら持合せぬが