まあるいピンク色、 見附けた時の悅びよ、 お前は體が丈夫だから、 うちの下にも欲しいと言つた、 けれども育つにもどかしく、 私はすつぱり諦めた、 塀の中から垂れるお前が、 また足元に飛出すお前が愛しくて、 たまに鉢に眼をやるよ 朧月 原初の子よ