夜道

夜の道
步いて步いて
鳥がばたばた
鳥もまた働いてゐる、
命を繫ぐために働いてゐる、
それとも逢引してゐただらうか、
ゆふげに心が彈んでゐただらうか
だが少なくとも、
煙草を賣る哀しさには適ふまい、
他人ひとの態度に搖れるびんには適ふまい。
鳥が飛び立ち驚いて
私は音に焦がれてた
自由な翼に焦がれてた
鳥の自由に焦がれてた