立春

立春
芽吹く時
同じ日には男に振られ
また同じ日には髮の脂を撫でてゐる
寒く嬉しいこの季節
紅い椿を手向けませう
それを祝ひにまた步く
このいとま

雪が降つたら尙嬉しい
手紙のための筆を取り
確かに春だと思ひ過ごす
この和やかさよ