かはらん事やろ

ああ、何をしよう、ああ、何をしよう? ……私は何もしてゐない、してゐない……あなたに誕生日を祝つてほしいだけなの、下らない事だけれどね。あなたにはパンティを送り附けてね。反應を窺つて。あなたが笑つてくれる事が、私の一番の樂しみだからね。だから今日は話し掛けるかもしれないし、さうでないかもしれないし……手紙は書いたんだ。でも出さないかもしれないな、話したいから。さうして私は、一つ不滿の苑に身を沈める。どこにも不滿なんて無いのだけれどね、その實。私はまたあなたと話すだらうね。あなたも年を取るだらうね。とつてもよい事。樂しい事。とつても樂しみ。

私の誕生日は見過ごされても良いが、あなたの誕生日は見過ごせない。さう思つてゐたが、あなたがなにもかはらんやろつて言つたら、途端にどうでもよくなつてしまつた。