忠誠かくやく

ポン、と手を置きたい
重ねるだけでいい
それで
それで
一週間でも
一日でも
一瞬でも
幸せだ――

――そんなの噓だつたけど
手が離れた瞬間から
迷ひが生じ
私は次を求めてゐる
求めてゐる
次を、

片想ひつて何だらう?
肩重い、
あなたの幸福をもみほぐして

こんなにもらつておいて
片想ひもクソも無い

溫情を缺いておいて
想ひもクソも無い

そんな利益ではかるのは
無駄だらうか
あなたに對しての不尊

しかしながら
このおんさへもなければ
私はあなたに懷かなかつたでせう

どうして私に
やさしくしてくれる

その答へを求めるのは
野暮でせう

あなたに强制したい
十字架
踏繪

私はあなたからの確約を
待つてゐるのでせう
望んでゐるのでせう

求めるのがいけないとは
言ひませんけれども
いささか
意地汚い

行爲
ただ純粹な好意
そして變らぬ
忠誠を