八月二十二日

よく晴れた八月の日
寢坊した十時に
私は遊ぶ時間が減つてしまつたと
焦つてゐたけれど
あなたは變らず
へらへら笑つてた
約束の通りに髮を切る
穴を空けた新聞紙をすつぽりかぶつて
私はフードをかぶりながら
あなたの長いクセ毛に鋏を插し入れた
自分でも自讃するその出來に
あなたも贊同してくれた
胸の內側にかいた
たくさんの汗も
このためならば
何と快い