驛のホームに踏出した足

息を吸ふ
もしかしたら
故鄕の空氣はこれが最後かもしれないよ
家族を棄ててでも?
さう、これが僕の叶へたい事だつた
もう見慣れた景色はうんざりだ
無力な僕はうんざりだ
何もかも解放ち
今一步を踏む

ここでも出來たんぢやないかつて
今更言はないでよ
とにかく僕は
ここが嫌ひだつたんだ
飽きた
嫌ひ