—— 眞面目な話、私はまとまつた話を、特に自分を綴つたものを、 酷く恥づかしいものとして認識してゐる、 他人がどうあらうと知らないが、 自分には全く、赦せないのだ 許せないのだ 全くもつて、慘《みじ》めで、恰好惡く、無樣ではないか 公開したとしても、私はすぐ引つ込めたく、なるだらう——經驗通りに
——だから、酷く自分染みた散文は、 君だけのものでありたい 友逹よ