久しく話した陽の中で 私は名前を打明けた 今は詩を書いてゐるのと言つて 私の氣を紛らはした 一番傷附き恥入《やすい》この氣持を 私の詩を讀んだ時 あなたの心音《こころ》はどうだつたか 想像難く 今に私の身體《こころ》はこちこちで でもあなたに讀まれたならば死ぬるだらうよ ゆつくりこくりと死ぬるだらうよ 無駄な足搔きもせず ゆつくりと…… きつぱりと 死ぬるのだ