たつた一人の女に宛てたお手紙も たつた一人の無關係な女が讀みまして 自分に宛てられたやうにほつとする 思ふに これは これは 人への愛 純粹な愛に求めるところ 萬人に求めるところ なぜといふに 一番美しいと思ふものを あなたは愛しただらうから
ですから たつた一人の無關係な女は たつた一人の無關係な男の言葉に 沁み入るのです 愛を感ずるのです
愛が傳ふから ラヴレター 愛を傳へるから ラヴレター
君の言葉は 見事に私を 口說かれました