私 萬年筆 たまに ガラスにたまつた あなたの たきつぼに 身をさらしてみたくなる 私のくちばしは寒くて きらきら光る かぎ爪よ
私に搔かれると 跡がのこる
私の爪跡は あなたの氣持になる
あなたの爪跡を 私は言語にする
からうじて あなたと あの人とを つなぐ
理性の會話《ツメ》
それが私