著色料は程々に

そざいの色がわからなくなる程に
私の見榮えを整へて
誰の口でも入りたい
元の色で好かれる程
私は美味しさうぢやない
小豆色の突起を 櫻色に
けれども色は流れ落ちて
いつかは素を曝け出す
そしたら生ごみ出されて捨てられて
やつぱり素のまま召されたい